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企業経営論と岡田ジャパン【その9】

ステップ⑥の詳述です。
7月2日の【その2】では以下のように書きました。
------------------------------------------------------------
⑥それを実現するための最適な組織の形を考案する

これも少し専門的になるが、いわゆるシステム、フォーメーションと
言われるものである。
要するに、
どういう機能を設け、
それらをどのように繋ぎ合わせるか、
の問題である。

攻撃重視なら中盤の前目と前線に一定の人数をかけることになる。
守備重視なら前線はワントップという形が使われやすい。

オシム時代もそうだが、岡田監督が就任して以降一貫して攻撃型パスサッカーを志向してきた。
中盤にパス能力の高い選手を厚く置き、
前線はタイプの違うストライカーを2枚置く。
それが当初から直前まで構想してきた岡田ジャパンの組織の形だった。

ただし、結果的にはカメルーン戦を間近に控えた直前で大きく変わった。
これはまた後に触れる。
------------------------------------------------------------

【その8】でも触れたが、


(私の仮説、解釈としての)岡田ジャパンの戦略
◆走り勝つサッカー
◆俊敏性を活かしたパスサッカー
◆FWが高い位置からプレスをかけていく全員が守備をするサッカー
には、“戦術レベル”のものもあった。

戦略であれ戦術であれ、当然それを実現するために考案、立案される。
実現するのは個々のプレーヤーであり、
フォワードなどの機能単位であり、
チームとしてのイレブンである。

そのイレブンの中心にいたのは、直前まで中村(俊)であった。
もう一人挙げるなら遠藤だった。二人は岡田ジャパンの両輪であった。


さて、
ワールドカップ前の最終調整局面、4つの強化試合が準備されていた。
多くのファンも知るところになったが、
両輪の一人、最大のキーマンである中村(俊)の調子がどうにも悪かった。
それまで一定に実現できてきた戦略、戦術は・・・
この4試合ではまったく展開できずに全敗に終わってしまった。

実現するための「戦略、戦術」であるのに、その担い手が働けないのである。
ここで岡田監督はある大きな見直しを迫られたわけである。

大きな見直しの方向としては、
・「戦略、戦術」を維持し、中村のポジションだけを代わりの選手にする
・「戦略、戦術」を見直し、実現可能な「戦略・戦術」とその実現可能性の高い組織の形、それを担う選手と組み合わせを考案する
のいずれかだった。

岡田監督の決断は後者になった。

思考の起点は、
「中村(俊)は戦えるコンディションにない。彼を諦め中心から外す。」
この決断がまずあったはずである。
その後の論理は以下のようなところであったと推測される。

・パスをつないでつないで相手の陣形を崩し得点することは困難となった。
・得点のチャンスはより少なくなるはずである。
・その中で得点するには、強い個の力を持ったFWが求められる。
・セットプレーの重要性が増すため強力なキッカーは武器になる。
・得点力が弱まるため、得点を与えないための守備力強化が必要である。

以上の分析から、

・海外での活躍が目覚しく強力なフリーキックと強い心身を持った本田に活路を見出すしかない
・彼の得点力を活かすには本来の前目の中盤でなくFWとして使う


これが、岡田監督の唯一の勝つための戦略であり、戦術となった。
本田をFWで使うと決めた瞬間に、
フォーメーションとその各ポジションの選手起用は、割と簡単に決められたのではないかと想像する。

ついでに想像すると、岡田監督の胸中は
「本田と心中する」
そんな開き直ったものであったはずである。



さて、企業の場合。
戦略が明確であれば、
あとはそれを実現する最適な組織の形を考案し、
適材を適所に配置し、
一方で相応しい育成を行い、
という流れになる。

また現実的には、戦略とは
今存在する成員の能力や組織に蓄積されてきた強みを無視して考案されるべきものではない。
その意味合いにおいて、
戦略よりも、先に組織(人材)ありき、といった面もある。

実際この命題は経営学においても
「卵が先か?鶏が先か?」的な命題である。
なので、この議論はここでも問わないことにする。

いずれにしても、
戦略と組織と人、これは密接不可分なのである、
という認識の方がはるかに重要なのである。



再び岡田ジャパンに話しを戻せば、
直前の岡田監督の大転換は、
“一か八か”的なものになったことは確かである。

ただ、
見直した「戦略、戦術」
見直した「フォーメーション=組織の形」
見直した「先発メンバー=適材適所」
は、すべて整合的で、密接不可分であったということである。

ここが、企業経営論への重要な示唆である。
僕らは岡田ジャパンの活躍によってたくさんの感動をもらった。

一方でこの示唆も大事にしなければいけない、そう思うのだ。


次回は⑦を詳述します。


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