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企業経営論と岡田ジャパン【その11】

ステップ⑧の詳述です。
7月5日の【その3】では以下のように書きました。
------------------------------------------------------------
⑧より具体的、より局面的な戦略(=戦術)を練る

これは
・相手ボールを奪うべくどの辺りでリスクを冒してプレスをかけるのか
・自分の本来の持分を離れてしまった時に誰がバックアップに行くのか
・オフサイドトラップをかけるタイミングや位置
・具体的なセットプレーのバリエーションづくり
・試合の流れによって途中交代させる選手の組み合わせとそれによる陣形の修正方法
といったことである。

組織全体の大きな戦略(⑤に相当)を具現するため、
より細分化した組織(ディフェンダー、中盤の後目、・・・など)別の役割や動きを、
具体的なアクションレベルで考案していくことである。
------------------------------------------------------------

『企業経営論と岡田ジャパン』連載第1回目において述べた①~⑩までの手順について、


ステップ②~④あたりの手順が適当でなかったことは、
その後の詳述の部分で訂正させていただきました。

岡田ジャパンのマネジメントの流れでは、
このステップ⑧も⑥⑦に先立つものだったと思われます。
実際、昨日【その10】でも、一昨日【その9】でも、
岡田ジャパンについての戦術のことはすっかり触れてきています。

ただし、企業経営の場合においての戦術概念(=ステップ⑧)は、
組織や人の配置の後の方が自然かと思われます。
つまり⑥→⑦→⑧という手順は適当だと思われます。

はじめにこの点をお断りさせてもらって、本日の本論に。


本番直前で組織の形、起用メンバーを変えたことについて、【その9】でふれてきた。

本番直前、
中村(俊)を外す決断によって突きつけられたことは、戦術の変更であった。

起きていた現実を後解釈でより正確に言えば、
戦術の変更を迫られ、
・戦術代替案の検討
・その戦術代替案を実行する組織の形の検討
・その組織の形を担う人員配置の検討
これらが、連続的に一体的に必要になり実行されたと思われる。

実行された、と言っても、
多くの作業は、岡田監督一人の頭の中での思考作業として実行された
ということだと想像する。

結果的に収斂した戦術は、
・守備的な戦いが基本
・ボールを前に運ぶ方法論は、両ウインガーの突破力に期待
(短いパスを何本もつないでというやり方は廃棄)
・数少ないチャンスを本田の決定力に期待。
といったものだったと解釈できる。

これをかなえるための組織の形、起用メンバーは【その9】でふれた。



さて、企業経営の場合。
戦術とは、より具体的、より局面的な戦略である、とした。
戦略は全社包括的なものである。
それに対比させれば、戦術は機能ごとの戦略と理解してもよい。
現に営業戦略、技術戦略、人事戦略、…といった言葉もよく使われている。

戦略と戦術は常に相対的な関係の言葉であるので、
営業戦略、技術戦略、人事戦略などをより具体化するための
営業戦術、技術戦術、人事戦術という概念もあっていいはずである。

要するに、
より大きな方針的な言葉で表現されたものが戦略概念であり、
その戦略概念を実現するためにブレークダウンしたものが戦術概念である。


再び自動車メーカーを例に解釈すれば、
トヨタの競争戦略はハイブリッドカーで市場の環境志向に対応していこうとするもの。
一方、日産のそれは電気自動車で市場の環境志向に対応していこうとするもの。

それらをより具体化しようと、
トヨタは、
・三代目プリウスの価格を大幅に下げ、
・レクサスにもハイブリッド専用車を投入し、
・プラグインハイブリッド版プリウスを開発し、
・ハイブリッドで追随してきたホンダを引き離しにかかる
そんなシナリオが戦術と解釈可能である。

一方日産は、
ハイブリッド車がなく、エコカー投入で遅れていることもあって、
2010年末発売予定のリーフについて、
・早々とアナウンスして期待感を醸成し、買い替え待機を促し、
・補助金込みで200万円代で買えるような価格設定にし、
・ツイッターによるソーシャルネットマーケティングにトライし、
と独自の戦術を展開している。


さいごに補足として。
ご承知のとおり戦略だの戦術だのは元々、軍事用語。
この点から改めて言えば、戦いとは、
『戦略』
『戦術』
『戦闘』
の三階層概念で語られることが普通である。

『戦闘』とは、もはや計画局面ではなく実践局面の言葉である。
サッカーで言えば90分間の瞬間、瞬間である。
また一人一人のメンタリティに大きく左右される性質のものかもしれない。

逆に、
戦略はもちろん、戦術もあくまで“計画”段階の言葉である。
あるいはテスト段階、訓練段階の言葉である。
これらを実現するのは、瞬間瞬間、一人一人の戦闘いかんなのである。




次回はステップ⑨の詳述です。

♪あと2つ!♪あと2つ!


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