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検証-企業経営論と岡田ジャパン

8月20日に、【予告】検証-企業経営論と岡田ジャパン、なる記事をアップしていました。
予告倒れか!?と自分でも懸念しましたが、何とか予告どおりトライします。


7月、岡田ジャパンの活躍で日本列島を包んだ歓喜に乗じ『企業経営論と岡田ジャパン』なる記事を、13回にわたって書いていました。
そこでは、岡田監督のマネジメントについて、推察や想像で述べた部分が多くありました。
スポーツナビのコラムから、そうした部分を検証できないものかと期待したのでした。


結論から言えば、そういった部分が明らかになるような選手の証言はほとんどなく、
そういう意味では、検証-企業経営論と岡田ジャパン、は企画倒れでした。


それでも、選手の証言からは企業人全体への別の示唆が含まれていそうですので、その点で少し見ていきたいと思います。
改めて以下にまとめて当該コラムを貼っておきます。
岡田ジャパンが戦い方を変えた理由 選手の証言でひも解く日本代表総括 第1回
岡田ジャパンを結束させた3つの要素 選手の証言でひも解く日本代表総括 第2回
代表選手たちは今後に向けて何を思う? 選手の証言でひも解く日本代表総括 第3回


コラムからよく分かったこことして、
直前での戦術の変更には、選手たちからの提案が大きなカギであったということです。
いわゆるボトムアップです。

第一回の記事で触れられていますが、
今年の国際試合で内容・結果ともにことごとく悲惨で、選手たちは自信を失います。
オシム時代から積み上げてきた戦い方がまったく機能しないことは、最前線の選手たちが一番強く感じていったことだったのでしょう。

そこで南ア入り前のスイス合宿中、5月末、
ベテラン、川口キャプテンの声掛けで選手だけのミーティングが持たれます。
そこでの声を層別すると、二つ。

一つは、メンタル面について。
トゥーリオの「俺らはヘタッピなんだから、泥臭くやるしかない」
といった趣旨の言葉で、戦う“心構え”はまとまっていったようです。

もう一つが、戦い方、戦術について。
先のトゥーリオの発言には続きがあり、
「ボールをつなげないんなら、つなげなくたっていい。引いて守ってもいいんだ。」と。

戦術にまで踏み込んだ発言に刺激を受けて、同じように戦術に疑問を持ち始めていたメンバーの何人かは発言をしていたようです。しかし一方で、同様に戦い方について迷っていたという中村(憲)は発言しなかったとも。

要するに、
・メンタル面では“泥臭く”で全会一致を見た
・戦術面については、一致するものは見いだせなかった
というのが選手ミーティングの中身でした。
この選手ミーティングの内容は川口キャプテンから監督に伝わりました。

イングランドとの強化試合を二日後に控えた翌日の練習では、選手の雰囲気はガラっと変わり、みんな前を向いていたようです。これは泥臭くという心構えがピッタリはまり、その効果の現れだったのではないいかと思います。

かくして、
イングランドとの強化試合では中村(俊)がメンバーから外れています。
また不動の守護神、楢崎も外されていました。

当然、岡田監督は自身の目で中村(俊)の不調を確認してきており、
“中村(俊)を外す”一大決断を迫られていたことは間違いなかったでしょう。
その決断はイコール戦術の変更を伴うものであり、いっそう重たい決断だったはずです。
その決断への背中を押すものが、選手たちの自主的な動きとその報告にあったことも想像に難くありません。


現場は、確信に満ちたマネジメントを信じることで、プレイヤーとしての自分たちの役割にまい進できるものなのでしょう。
しかし、マネジメントが見かけ上はその自信を揺らがせていなくとも、現場にも嗅覚や臭覚があって、敏感に、その方向でいいのか?と疑問をもつものでもあるはずです。
この時に、
それでも、その疑いに向き合わず、上が動くまで待っていよう、とするのか、
その疑いに向き合って、自分たちの頭で考えて何か答えを出そうとしてみるのか、

ここが大きな違いになるのでしょう。
岡田ジャパンの現場の選手たちは、後者のあり方をしたということでしょう。

選手から後押しされなくとも、岡田監督は中村(俊)を外し、引いて守る戦い方を選択したかもしれません。
ひとつ言えることは、
今回の岡田ジャパンの南アでの成功には、
選手たちが、ピッチ上でのプレイという“本分”を少し超えて、“戦い方”についても主体的に能動的に考え、ものを言い、それをマネジメントに提起した、

そういうボトムアップの力があったということでしょう。

組織論では、当然かもしれませんが、ここでも重要な点があります。
選手たちは、監督の専権事項である戦術について議論しましたが、勝手に変更はしていません。
きちんと代表(川口キャプテン)を通じて具申しています。
そして、変更を決めたのはマネジメントである岡田監督であったということです。
現場が勝手に変更を進めていたら、選手とマネジメントの溝が決定的になっていたかもしれません。
選手たちは少しだけ守備範囲を超えて“考えた”に過ぎず、
後はマネジメントの決断を待つという“分”を守っていきました。
この組織の統制こそがまさに日本の組織力だったのでしょう。



最後に企業人全体への示唆です。
上は「部下が自分で考えて動けない」と嘆き、
下は「それは上が考えることだ」と居直る、

この構図は古今東西消えてなくならない“あるある”の図でしょう。

でも自身の会社がそうなることは、あなたにもその責任の一端があると思った方が良いのでしょう。
いったん嘆くのも、いったん居直るのもいいでしょう。
しかし、嘆いていても、居直っていても、相手が変わってくれなければ事態は変わりません。

嘆いた後には、居直った後には、「仕方ねえな」と一言吐いて、
従前・従来の枠を超えたところから、自分の頭を使って考え、それをきちんと相手に投げかけてみることです。
それについての反応は相手次第ですが、重要なファクターはそれまでに培ってきた信頼関係の強弱、大小です。
強く大きな信頼関係があったなら、相手は反応してくれるでしょうし、
そうでなければ、期待に沿った反応はしてくれないでしょう。

組織力にもっとも必要な基礎的要素は、強く大きな信頼関係のはずです。


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