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M・サンデル教授、たけしの番組に登場2/

おはようございます。

昨日の続きです。
『たけしのIQ200、世界の天才が日本を救う』から、
ビートたけしはじめ10数名の番組出演者を“にわか学生”とした、M・サンデル教授の“バラエティ仕様”ながらも秀逸の講義(後半戦)を、ここで再現してみます。


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
講義後半戦、質問(6)から。後半戦は質問に先立ち状況設定がたくさんある。

<状況設定>--------------------------------------------------------
あなたは北野監督の新作映画を観た。でも、とてもつまらなかった。すると、偶然北野監督に出くわしてしまい、映画の感想を尋ねられることに。
--------------------------------------------------------------------
◆質問(6)「あなたはホントの事(つまらなかった事)を言う?」
出演者の反応は…“正直に言う”派>“正直に言わない”派

→教授は“正直に言わない”、“正直に言う”、の各一人を指名。たけしにも協力させて、その状況を小芝居させる。
“正直に言う”とした出演者の実演は、オブラートに包んだ言い方で、やんわりと今一つだった感じを伝えた。
ここで教授自ら、私も実演させて欲しい、と3番目の小芝居を始める。教授は、私は決してウソはつかない、と。
そしてたけしが教授に私の映画どうでした?と振ると、教授は
「こんな映画、今まで観たことがない」「信じられないような映画だった」と。
なるほどウソはついていない言い方。
ここで教授はエマニュエル・カントの言葉を紹介する。
「ウソはいけない。ただし、ウソをつくことと、誤解を与える言い方をすることには大きな違いがある。時にはホントの事を言わない方がいい事がある。注意深く言葉を選んでウソをつかずに相手を思いやるべきだ。」と。


<状況設定>--------------------------------------------------------
あなたは電車の運転手。ブレーキは故障し効かない。進む先の線路上に5人の作業員が作業をしているが、近づく電車に気づかない。このままいけば5人を轢き殺してしまう。ところが右にそれる軌道があり、その先の線路上には1人の作業員が作業をしている。あなたが右の軌道に進めばその1人の作業員を轢き殺すが、5人の命は救われる。
--------------------------------------------------------------------
◆質問(7)「運転手のあなたはどうする?」
出演者の反応は…“5人を轢き殺す”派<<<“1人を轢き殺す”派
→「多くの人の幸福のためには少数の犠牲を選ぶわけですね」とまとめる教授。


<状況設定>--------------------------------------------------------
あなたは(7)に似た状況を電車脇の陸橋から観ている。今度は軌道は一本で、その上にやはり5人の作業員。このままなら5人が命を失う。気付くと、あなたの横に大男が一人立っている。この大男を線路に突き落とせば、5人は電車に気づき5人は助かる。
--------------------------------------------------------------------
◆質問(8)「あなたは5人を救うために大男を突き落すか?」
出演者の反応は…(全員が苦渋の表情で)全員、「大男を突き落とせない」、と。なぜなら、その大男には5人の作業員と何ら関係のない個人であって、その命を犠牲にすることはできない、と。
→「個人の自由や人権は、侵害し得ぬものだということですね」とまとめる教授。


<状況設定>--------------------------------------------------------
北朝鮮に拉致被害者5人が残されている。今回北朝鮮のスパイを捕まえた。このスパイを拷問にかけて情報を引き出せば5人を救出できる。
--------------------------------------------------------------------
◆質問(9)「あなたは5人を救うためにスパイを拷問にかけるか?」
出演者の反応は…“拷問しない”派と“拷問する”派が半々
→“拷問しない”派の代表意見は、
・北朝鮮と同じ人権無視の国と同じになってしまう
・人間の尊厳、人権は命と同様に何よりも重要なものだから
→“拷問する”派の代表意見は、
・自分が為政者だったならば国民の命を守る責任がある。
・場合によっては拷問できる、と憲法を改正してから、拷問する。

→講義の幕引きに入っていく教授。
「我々は今、重要な価値観の衝突に遭遇した」と問題提起する。
一つは、
「より多くの幸福を追求すべきで、そのために少数の犠牲は仕方ない」
もう一つは
「個人の自由や人権は何よりも尊重されるべきだ」
そして、
「この二つは哲学上、どちらも正しいのです」と。
さらに、
「このように日々の生活には一概に判断できない“考える”事にあふれている。ここにいる皆さんも立派に哲学者なのです」と。

【苅谷のまとめ】
昨日の記事終わりに、サンデル教授の講義の構造の特徴を少しふれた。
サンデル教授は何か一つの答えを与える講義を展開するわけではない。興味深い一連の質問や反問の繰り返しによって、一人の中では一つの見方に偏りがちな価値観に揺らぎを与えていく。
そしてその揺らぎは、一人の中に本当の思考を強要していく。学生はその揺らぎとその後に突きつけられる自問自答に戸惑うことになる。
そしてすぐに、本当に考えるということに遭遇している自分を発見する。そこに考えることの面白さや興奮を覚えることになる。

よく、“思考停止”、ということが言われる。
教授は、「思考せよ!考えよ!」、と叱咤する代わりに、面白い講義を通して、学生に考えることの重要性を気づかせ、結果的に考えるようにさせていく。“思考停止”状態から覚醒させ、思考開始させられる。

これがサンデル教授の技であり、サンデル教授の講義の価値である。


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