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頭にちょっと風穴を/廣淵升彦

頭にちょっと風穴を―洗練された日本人になるために頭にちょっと風穴を―洗練された日本人になるために
(2008/01)
廣淵 升彦

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【ひと言紹介】
著者は国際ジャーナリスト。独特の観察眼で“目からウロコ”的なものの見方を提示してくれる。「“薫り高い教養”、そんなものを少しは身につけてみたいものだ」なんて気が時に起きたりする。そんな時にはトライしてみるといい本だ。

【抜粋】
・世界の美食文化について、独裁専制君主との因果を明快に説明する。古代中国がその典型。美食への貪欲な好奇心を持った絶対君主は“怪しいモノ”をまず死刑囚に食させ、次に家臣に食させ、それでOKなら自ら食すというプロセスによって世界の美食文化は開発されてきた。なるほど王国、立憲政治の国、英国には美食がない。反対に、絶対君主の存在したフランス、中国、トルコの料理が世界3大料理になっている。

・世界を立体的に大づかみに理解する上でキーとなる地理上の地点、地域というものがある。例えばトルコ-イスタンブール。ボスポラス海峡を挟んで“東洋と西洋が出会う街”。また海峡にはホルムズ、ジブラルタル、マラッカ、宗谷、台湾など地政学上の重要ポイントが多い。

・元はアンデス民謡で、サイモン&ガーファンクルがカバー、アレンジし著名となった『コンドルは飛んでいく』。彼らが書いた詞には「(みじめに這い回る)カタツムリよりは(コンドルでなくても自由に空を飛びまわる)スズメになりたい。(いつも頭を叩かれる)クギよりは金槌になりたい」という一節がある。カタツムリも釘も列強スペインに支配、陵辱されたインカ原住民を表現している。『コンドルは飛んでいく』は、虐げられたインカの人たちの自由への憧れと悲痛な願いを歌ったもの。あのメロディの醸す悲しみはその悲しみの表れ。

・大正から昭和にかけてフランス駐日大使だったポール・クローデルは日本人と日本文化を愛し、「決して滅んで欲しくないと私が願う唯一つの民族は日本人である。(中略)多くの日本人は貧しい。しかし心はノーブル(高潔)である。」と評した言葉は富に有名になった。

【所感・解釈】
バブル崩壊後、日本人は長らく自嘲モード、自虐モードであることは確かだろう。こうした風潮に対して、国民全体がもう少し自信と誇りを持っていったらいいのに、と国民の一人として感じてきた。フランス駐日大使、ポール・クローデルの日本観についての挿話はぐっとくる。
もちろんこうした話を借りて、日本人が特別に優れているなどとと考えることは危険だし偏狭な考えだ。他を下に見るようにすることで相対的に上に立つような心根からは自信と誇りなど生まれない。政治家でもジャーナリストでも評論家でも、何かと「欧米では・・・、北欧では・・・」という“出羽の守”が跋扈している。せめて「古来日本では・・・、江戸の日本では・・・」と言えないものか。
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