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失敗学のすすめ/畑村洋太郎/

失敗学のすすめ失敗学のすすめ
(2000/11/20)
畑村 洋太郎

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【ひと言紹介】
・先日、東京電力・福島第一原発事故に関する「事故調査・検証委員会」が設置された。委員長に任命されたのが、当著作の著者である畑村洋太郎氏。

・委員会設置のニュースでも、「委員長には“失敗学”の提唱者として有名な東京大学名誉教授・畑村洋太郎氏が…」と紹介されていた。

・著者は、失敗からこそ人は学び得られるものがあると考える。反面、世に氾濫する、他人の成功やノウハウを真似ようという言わば“成功学”に警鐘を鳴らす。


【抜粋】
・失敗の分類:①無知、②不注意、③手順不遵守、④誤判断、⑤調査検討不足、⑥制約条件変化、⑦計画不良、⑧価値観不良、⑨組織運営不良、⑩未知。

・客観的失敗情報は“薬”にならない→事故報告書、不良対策書など第3者が客観的に記述した文書はムダな言葉が排除される代わり、心に響く情緒的表現も排除され、それが無味乾燥な無抵抗な記録になって他者の心に引っ掛からないものになる。→第3者が記述・記録するにしろ、当事者の当事者たる主観的な声を存分に盛り込んで迫力を担保していく。

・記述項目はタイトルに始り、現象→経緯→(推定)原因→対策→総括→知識化、の流れで。これをその後の閲覧などを考慮し記録へリファインする。

・最後にこれを他者の薬とすべく伝達工程が重要。回覧ではダメ!“失敗発表会”などの仕掛け。


【所感・解釈】
・著者の論を待たずとも、他者の成功やノウハウは、あくまでその人固有のものであって、他者が真似ても成功はできない、という考え方には同感。

・よく政治家が、「アメリカでは…」、とか「イギリスでは…」とか、諸外国の制度を紹介し、“日本もそうすべし”、と主張する。こうした主張は、その制度が全体の社会経済制度の中で機能している点を無視した乱暴なものである。社会経済制度どころか、文化や価値観や歴史背景に根差したものかもしれないのだ。

・“成功学”もしかりである。確かに、ある人が成功した背景に、独自のやり方や発想やノウハウはあるかもしれない。ただ、それはその人の人格、能力、価値観、思考行動様式などすべてが前提なのである。

・技術ならば汎用化、一般化、普遍化できるわけだから、他者が自分のものにすることも可能だろう。しかし、ノウハウだのやり方だのは、あくまでその人限りの一品仕様のものである。

・もし、仮にノウハウだのやり方だのを真似ることができるとすれば、そのノウハウややり方は、ごく表面的で、ごく小手先の、“小技”に過ぎない。
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